ノーコードでアプリ作成をしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。ノーコードであれば、非エンジニアでも開発期間やコストを抑えて開発できます。
当記事では、アプリ開発におけるノーコードツールのメリットや注意点、おすすめのノーコードツールについて解説します。
「おすすめのアプリ作成用ノーコードツールが知りたい」「ノーコードツールの選び方が分からない」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ノーコード(Nocode)とは
ノーコード(NoCode)は、ソースコードの記述なしでアプリやWeb開発できる開発手法です。
通常のプログラミングで欠かせない知識やスキルが不要で、非エンジニアでも開発に携わることができます。
ノーコードでは、以下のような開発が可能です。
アプリ作成
Webサイト制作
ECサイト構築
業務システム開発
ノーコードでは、専用ツールを活用して開発を行います。利用するツールによって機能やできることは変わってくるので、目的や用途に応じてツールを選定することが重要です。
ノーコードでアプリ作成するメリット
ノーコードでアプリ作成するメリットは、主に以下があります。
スキルや知識がなくても開発できる
開発期間やコスト削減できる
修正や改善がスピーディーにできる
セキュリティ対策コストが不要
ここでは、それぞれのメリットについて解説します。
スキルや知識がなくても開発できる
ノーコード開発では、もともとツールに用意されているパーツをドラッグ&ドロップすることで、直感的なシステム開発を可能にしています。
そのため、プログラミングの知識や経験がなくても開発が行えることが最大のメリットです。
プログラミング言語を学習したりIT人材を確保したりする必要がなく、エンジニアに発注する手間がかかりません。
開発期間やコスト削減できる
通常のプログラミングでアプリ開発を0から行う場合、基盤となる環境構築が必要です。そのため、最短でも3ヶ月程度の期間がかかるでしょう。
一方ノーコードであれば、コードを書く必要がないため、最短即日~数週間程度の短い期間から開発が可能です。
また通常のプログラミングでは、開発するシステムの規模にもよりますが、数百万〜数千万円の莫大な費用がかかります。
ノーコードツールであれば、開発からリリースまでにかかるコストを約3分の1程度に抑えることが可能です。
これらは、開発期間やコストを抑えたい経営者や、スタートアップ企業に注目されている理由でもあります。
修正や改善がスピーディーにできる
ノーコードでアプリをリリースした後、不具合による修正や現場業務の仕様変更が必要になることもあるでしょう。
プログラミングで開発したアプリでは、修正・改善に伴い、コードを大幅に書き換えなければならないこともあります。
一方ノーコードであれば、開発時と同様にスピーディーに対応できるため、現場業務への対応や顧客ニーズへの対応も迅速に行えます。
セキュリティ対策コストが不要
システム開発をする際は、セキュリティ対策が必要不可欠です。
しかし、考えられるすべてのリスクを回避するのは難しく、セキュリティに関する知識を持ったエンジニアによる対策が必要になります。
ノーコードツールであれば、すでにツール上でセキュリティ対策が行われているため、自社で対策する必要がありません。
そのぶん、セキュリティ対策はツールに依存するため、信頼性の高いツール選びが必要になってきます。
ノーコードでアプリ作成するときの注意点
ノーコードでアプリ作成をする際は、以下の点に注意しましょう。
通常のプログラミングより自由度が低い
ツールごとにできることは異なる
英語表記のツールが多い
ここでは、それぞれの注意点について解説します。
通常のプログラミングより自由度が低い
ノーコードでは、基本的にツールに用意されている機能しか搭載できません。
ツールによってはできることが限られているので、通常のプログラミングより自由度が低く、大規模かつ複雑なアプリ開発には不向きなケースがあります。
しかし、近年ではノーコードツールも進化しており、機能追加や拡張によってフルスクラッチに劣らない高度なWeb開発が行えるようになっています。
ツールごとにできることは異なる
ノーコードツールは製品によってできることが大きく異なります。
一口にアプリ作成といっても、ツールごとにできる・できないことがあるので、開発ツール選びが重要です。
たとえば、代表的なノーコードツール「Bubble」であれば、ノーコードにおけるほとんどの機能を搭載できるといわれています。
英語表記のツールが多い
ノーコードは年々注目を増してきてはいるものの、日本国内ではまだまだ発展途上の開発手法です。
展開されているツールも海外製のものが多く、英語での対応が必要になります。そのため、英語に苦手意識がある場合は、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
不安な方は完全日本語対応のノーコードツールを利用するといいでしょう。
アプリ作成をするときのノーコードツールの選び方
ノーコードでアプリ作成する際は、以下をポイントにツールを選びましょう。
目的に適しているか
予算に合っているか
サポート体制は整っているか
レベルに合っているか
日本語に対応しているか
ここでは、それぞれの選び方について解説します。
目的に適しているか
ノーコードは、ツールによって対応領域が変わってくるため、目的や用途に合わせてツールを選定する必要があります。
たとえば、Webサイトやホームページ作成に特化したツールであれば、SEOやCMSの拡張機能が搭載されています。
アプリ作成をする場合は、アプリに搭載したい機能が備わっているかどうかを確認しましょう。
予算に合っているか
ノーコードツールは無料で開発できるものもありますが、正式にリリースするためには有料版の利用が必要不可欠です。
また、ほとんどのツールでは、料金プランによって機能が変わってきます。
まずは社内の予算や料金プランを比較して、ツールを選定しましょう。
サポート体制は整っているか
ノーコードは簡単な操作で開発できますが、作業中に不明点が出たり、運用や設計の段階でつまずいたりと、サポートが必要になることもあります。
サポートの有無や対応範囲などをチェックして、マニュアルやサポート体制が整っているツールを選ぶのがおすすめです。
現状では海外製のツールが多いため、日本語対応しているかも確認しておきましょう。
レベルに合っているか
プログラミングなどの知識がなくても利用できるか、自身のレベルに合っているか確認しましょう。コード入力ができるほどの知識があれば、もっと高度な設定ができるものを選ぶことをおすすめします。
レベルに合っているツールを選ぶことで、結果的に使いやすいものになるでしょう。
また自身の知識のレベルだけではなく、求めているアプリを作成する際に必要なレベルに達しているかも大切です。必要な機能が備わっているか確認しましょう。
ただし、グレードが高いプランを利用しても、機能を使い余してしまう恐れがあります。無料プランや最も低いプランから、だんだんグレードアップすると良いでしょう。
日本語に対応しているか
日本語に対応しているツールなら、翻訳ツールを使わずに済むので、スムーズに利用できます。翻訳ツールを使って海外ツールを利用した場合、違和感のある文章に訳されるケースがあります。
また日本語表記のツールは、問い合わせフォームにも日本語で入力が可能です。もちろん、返信も日本語で対応してくれるでしょう。
ただし、国内だけではなく海外向けのアプリを開発したい場合は、多言語に対応しているツールがおすすめです。
Webアプリを開発するときは、ブラウザの言語設定に応じて自動的に言語の種類を変更できるものを構築すると良いでしょう。
アプリ作成におすすめのノーコード開発ツール11選
ここからは、アプリ作成に向いたノーコード開発ツールを9つ紹介します。
「ノーコードでアプリ作成をしたいけど、どのツールを選ぶべきか悩んでいる」という方は、ぜひ参考にしてください。
Bubble
Bubbleは、Webアプリの開発に特化したノーコードツールです。利用者数は世界で100万人を超えており、数あるツールの中で最も人気を集めています。
自由度やカスタマイズ性が高く、幅広い機能を拡張できることから、使いこなすことで高度なWebシステム開発ができるでしょう。
ノーコードツールの代表格ともいえるため、まずは完全無料プランから試すのがおすすめです。
Adalo
Adaloは、Webアプリやネイティブアプリが開発できるノーコードツールです。
プレゼンテーション資料を作成するような操作性で、機能やデザインを作成できます。
3つの料金体系の中から選ぶことができ、無料プランからスタート可能。操作性が高く、プログラミングの知識が少ない初心者の方におすすめのツールです。
Glide
Glideは、モバイルアプリ開発に特化したノーコードツールです。
データベースをGoogleスプレッドシートで管理できるため、スプレッドシートやExcelなどの表計算ツールに慣れている方は、より使いやすく感じられるでしょう。
データ容量や機能に違いはありますが、無料プランからスタートすることができます。
Click
Clickは、Nocode Japan株式会社が提供する、アプリ制作に適したノーコード開発ツールです。
ノーコードツールの中でもシンプルで操作性が高く、日本語にも対応しているため、初心者でも扱いやすくなっています。
さまざまなSaaSサービスとAPI連携することで、業務の効率化・自動化に役立てることが可能。
無料プランでアプリを開発でき、有料プランにすることで実際にリリースすることができます。
Platio
Platioは、自社の業務に合わせたモバイルアプリを作成できるノーコードツールです。
100種類以上のテンプレートを組み合わせることで、現場業務の効率化や自動化につながります。
ITに不慣れな方でも直感的に運用しやすいため、現場担当者自らデジタル化・プロセス改善を実行できるでしょう。
初期費用0円、月額2万円から利用できるため、コストを抑えながら運用したい方におすすめです。
Appsheet
Appsheetは、Microsoft社が提供する、社内の業務効率化やワークフロー改善に役立つノーコードツールです。
EcxelやGoogleスプレッドシート、Salesfoce、MySQLなどと連携できるため、ファイルを活用する機会が多い方に向いています。
またGoogleの他サービスとの親和性が高く、連携や自動化によってさらに機能を向上させることが可能です。
現場の業務アプリの開発やDX化を進めたい方は、Appsheetの利用をおすすめします。
Thunkable
Thunkableは、モバイルアプリを作成できるノーコード開発ツールです。
操作方法を学習できるチュートリアルが用意されており、豊富な動画やコンテンツを見ながら開発できるため、初心者でも安心です。
読み上げ機能や会話を認識する機能など、音声系コンポーネントが揃っていることが特徴。英語・日本語・中国語・フランス語など93言語の翻訳機能に対応しています。
Amazon Honeycode
Amazon Honeycodeは、Amazonが提供するビジネス向けノーコード開発アプリです。
チームでの開発に適しており、業務効率化・自動化に役立てられます。
スプレッドシートをベースにアプリ作成できるので、スプレッドシートベースで仕事をしている方におすすめです。
Voiceflow
Voiceflowは、AlexaやGoogleアシスタントなど音声認識に対応した、音声アプリを作成できるノーコードツールです。
フローチャート形式でブロックを並べて、繋げていくことでアプリを作成でき、APIを組み込んだ音声アプリの開発も可能です。
音声アプリの作成に興味がある方は、Voiceflowの利用をおすすめします。
Yappli
Yappliは、運用から分析まで管理できるノーコードツールです。別の分析ツールなどを取り入れたり、別のツールに切り替えたりする手間が省けます。
これまでの導入実績は600社以上と多く、継続率が99%と高いです。
アプリのアップデートに応じて機能やデザインを変更する際、少ない工程で簡単に操作できます。もちろんノーコードなので、プログラミングなどの知識がなくても利用が可能です。
使い方が自分に合っているか不安な方は、Yappliの資料セットを利用してみると良いでしょう。
機能は、オリジナルレイアウトのページを作成できる機能、プッシュ通知機能、マーケティング機能、外部ツール機能などさまざまです。
料金は、月額39,800円からです。無料でデモ体験ができます。
Buildbox
Buildboxは、ゲームアプリを多数開発しているノーコードツールです。ゲームの種類は、2Dゲームから3Dゲームまで豊富です。
Buildboxで開発したゲームの中には、1週間で2億ダウンロードされた実績があります。
またオーディオソフトウェアの取り扱いもあり、音響にこだわりを持っている方におすすめです。プロ仕様のBGMや効果音を使用して、オリジナルサウンドの作成もできます。
料金は、年額89.99ドルからです。サウンドボックスを利用する場合は、別途年額49.99ドルが必要です。
ノーコードでアプリ作成する流れ
実際にノーコードでアプリ作成をする際は、どのような流れで進めていけばよいのでしょうか。
ここでは、ノーコードでアプリ作成する流れを解説します。
まずはノーコード開発ツールを触ってみる
コードの記述が不要とはいえ、開発となると難しいイメージを持つ人も多いでしょう。
ツールによって難易度も異なるため、難易度の低いツールから操作するのがおすすめです。はじめから苦手意識を持たずに、まずはツールを操作してみることから始めましょう。
ツールの中には無料トライアル期間があるものもあるため、まずは試しに活用してみてください。
学習コンテンツを利用する
ノーコードツールを操作していくうちに、不明点が出てくるケースがあります。
「この機能を追加したいが、どうすればよいかわからない」といった場合に、学習コンテンツを利用するのがおすすめです。
各ツールが提供しているツールや、動画などのコンテンツを活用して学習し、ツールへの理解を深めましょう。
テンプレートを活用する
ノーコードツールには、テンプレートが用意されていることがほとんどです。そのため、はじめはテンプレートを活用することをおすすめします。
テンプレートを利用することで、ある程度完成されているものから、自分の変えたい箇所だけ変更するだけで作成が可能です。一から作るよりもスムーズに構築できるので、時間の削減にもつながります。
またテンプレートを編集するだけではなく、どのようなレイアウトのものがあるか、お手本を見るために参考資料として活用することもおすすめです。
試作アプリを作ってみる
プロトタイプのアプリを作ってみると、ある程度の作業行程を明確にできるでしょう。試作アプリなので、いきなり完成系を作る必要はなく、失敗しても構いません。
試作アプリから、課題を見つけられるケースもあります。試作を重ねることで、よりクオリティの高いアプリを完成できる可能性があるでしょう。
またノーコードツールの中には、試作のみなら無料で作れるものもあります。プロトタイプを作ってみてから、自分に合ったツールであるか確かめることもおすすめです。
わからないことがあればサポート機能を活用する
ノーコードツールで試作アプリを作成する中で、わからないことが生じる可能性があります。その場合、ツールに備わっているサポート機能の活用をおすすめします。
悩みや疑問を解決できるような機能が見当たらないときは、問い合わせフォームを活用すると良いでしょう。ただし、返信に時間がかかる恐れがあります。
またはじめてツールを導入する場合やアプリを作ったことがない場合は、サポート機能が充実したツールを選びましょう。
サロンやスクールに入ることもおすすめ
ノーコード開発を行う上で、サロンやスクールに入ることもおすすめです。
サロンやスクールに入会することで、悩みを解決するだけではなく、ノーコードに関する最新の情報を取り入れられます。開発者同士の交流会を実施しているところもあり、悩みの共有も可能です。
またサロンなどの中には、365日間有人対応してくれるものもあります。
ただし、入会金や年会費がかかるので、予算内におさまるか確認しながら検討しましょう。
アプリ開発以外にノーコードでできること
ノーコードツールは、アプリ開発以外にもさまざまなシーンで活用できます。アプリ開発以外に、ノーコードツールでできることを紹介します。
業務の効率化
社内の業務の効率化を目指す場合、データ管理システムや社内の問い合わせを解決できるシステムなどを開発すると良いでしょう。
ペーパーレス化が進んだり、クラウドでデータを管理したりする会社が増える中、ノーコードツールで開発したシステムが大変役に立っています。
Webサイトの開発
ノーコードツールを活用することで、プログラムなどの知識がなくても、ホームページなどを作成できます。
他店舗を扱っている企業ページを作成する際、店舗を検索できるよう位置情報機能や検索機能があると便利です。このように自分のサイトに必要な機能をまとめた上で、その機能が追加できるか確認すると良いでしょう。
またデザインにこだわりたい場合は、プロトタイプを作成したり、テンプレートを見たりすることをおすすめします。
ECサイトの開発
ノーコードツールでは、ECサイトを開発することも可能です。
ECサイトの開発に特化したツールの中には、集客に関する知識を持ったものや、多数のデザインに対応したものなどがあります。
売上向上を目的にECサイトを開発したい場合は、カゴ落ち対策や離脱対策などができるツールがおすすめです。このように、目的に合った機能が備わっているかが大切です。
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