Glide(グライド)とは、ノーコードでアプリを作成できるツールです。
ノーコードツールGlideを利用する前に、各プランの価格や性能の違いを把握しておきましょう。
当記事では、Glideの価格やプランの特徴、メリット、デメリットなどを解説します。ノーコードツールでアプリを開発しようと検討している方は、ぜひツール選びの参考にしてください。
また、弊社ではGildeと同じようにアプリ開発に特化したノーコードツール「FlutterFlow」や、Webサービスの開発に特化したノーコードツール「Bubble」を使った開発も行っており、これまでに開発した事例をご紹介しておりますので、ぜひご参照ください。
Glide(グライド)とは?

Glide(グライド)とは、アメリカで開発されたアプリを作成できるノーコードツールです。
コード入力が一切不要なので、プログラミングなどの知識がなくてもアプリを開発できます。
数々のノーコードツールを使ってきた方にとっては使いやすいと感じたり、今までにアプリを作ったことがない方にとってはハードルが低いと感じたりと、多数の方におすすめのツールです。
また数々のテンプレートを扱っており、中には無料で利用できるものもあります。
Glideの価格をプラン別に紹介

Glideでは、ビジネス向けのプランと個人向けのプランを扱っています。それぞれ3つの価格プランから選択が可能です。
ここでは、各プランの価格を紹介します。
プラン名 | 価格 |
Proプラン(ビジネス向け) | 月額$99 |
Businessプラン(ビジネス向け) | 月額$249 |
Enterpriseプラン(ビジネス向け) | 月額$799 |
Freeプラン(個人向け) | 無料 |
Starterプラン(個人向け) | 月額$25 |
Proプラン(個人向け) | 月額$99 |
Glideの価格プランの特徴|ビジネス向けプラン別

Glideのビジネス向けプランについて、各プランで利用できる機能や特徴などを紹介します。
Proプラン
Proプランの作成できるアプリページ数や編集者数、利用できるユーザー数などは以下の通りです。
項目 | 内容 |
アプリページ数 | 無制限 |
編集者数 | 10人 |
ホワイトラベル | 3プロジェクト |
ユーザー数(サインインしていない人数) | 無制限 |
一般ユーザー数 | 500人 |
個人ユーザー数(非公開アプリにサインインする人数) | 50人 |
データソース | Glide Tables・Googleスプレッドシート・Excel・Airtable |
プロジェクトあたりの行数 | 25,000行 |
アップデートの行数 | 10,000行 |
ファイルストレージ | 50GB |
また、以下のような機能が備わっています。
40以上のコンポーネント
90以上の列タイプ
ユーザー固有のデータ
カスタムドメイン
ウェブ埋め込み
eコマース
グライド基本API
保護された列
バーコードスキャナ
署名パッド
Businessプラン
Businessプランの作成できるアプリページ数や編集者数、利用できるユーザー数などは以下の通りです。
項目 | 内容 |
アプリページ数 | 無制限 |
編集者数 | 25人 |
ホワイトラベル | 5プロジェクト |
ユーザー数(サインインしていない人) | 無制限 |
一般ユーザー数 | 1,000人 |
個人ユーザー数(非公開アプリにサインインする人数) | 100人 |
データソース | Glide Tables・Googleスプレッドシート・Excel・Airtable・BigQuery |
プロジェクトあたりの行数 | 25,000行 |
アップデートの行数 | 25,000行 |
ファイルストレージ | 1TB |
また、Proプランに備わっている機能を含め、以下のような機能が備わっています。
グライドアドバンスドAPI
CSSページ
iFrameの埋め込み
オフライン追加行
Enterpriseプラン
Enterpriseプランの作成できるアプリページ数や編集者数、利用できるユーザー数などは以下の通りです。
項目 | 内容 |
アプリページ数 | 無制限 |
編集者数 | 要問合せ |
ホワイトラベル | 要問合せ |
ユーザー数(サインインしていない人) | 要問合せ |
一般ユーザー数 | 要問合せ |
個人ユーザー数(非公開アプリにサインインする人数) | 要問合せ |
データソース | Glide Tables・Googleスプレッドシート・Excel・Airtable・BigQuery |
プロジェクトあたりの行数 | 100,000行 |
アップデートの行数 | 要問合せ |
ファイルストレージ | 要問合せ |
また、ProプランやBusinessプランに備わっている機能を含め、以下のような機能が備わっています。
ドメイン監視
サービスレベル契約
カスタム利用規約
Glideの価格プランの特徴|個人向けプラン別

Glideの個人向けプランについて、各プランで利用できる機能や特徴などを紹介します。
Freeプラン
Freeプランの作成できるアプリページ数や編集者数、利用できるユーザー数などは以下の通りです。
項目 | 内容 |
アプリページ | 最大3 |
編集者数 | 2人 |
ホワイトラベル | なし |
ユーザー数(サインインしていない人) | 無制限 |
一般ユーザー数 | 10人 |
個人ユーザー数(非公開アプリにサインインする人数) | 3人 |
データソース | Glide Tables・Googleスプレッドシート・Excel・Airtable |
プロジェクトあたりの行数 | 500行 |
アップデートの行数 | 1,000行 |
ファイルストレージ | 200MB |
また、以下のような機能が備わっています。
40以上のコンポーネント
90以上の列タイプ
ユーザー固有のデータ
Starterプラン
Starterプランの作成できるアプリページ数や編集者数、利用できるユーザー数などは以下の通りです。
項目 | 内容 |
アプリページ | 最大5 |
編集者数 | 5人 |
ホワイトラベル | 別途費用 |
ユーザー数(サインインしていない人) | 無制限 |
一般ユーザー数 | 100人 |
個人ユーザー数(非公開アプリにサインインする人数) | 10人 |
データソース | Glide Tables・Googleスプレッドシート・Excel・Airtable |
プロジェクトあたりの行数 | 5,000行 |
アップデートの行数 | 2,500行 |
ファイルストレージ | 5GB |
また、Freeプランに備わっている機能を含め、以下のような機能が備わっています。
カスタム ドメイン
Web埋め込み
eコマース
Proプラン
Proプランの作成できるアプリページ数や編集者数、利用できるユーザー数などは以下の通りです。
項目 | 内容 |
アプリページ | 無制限 |
編集者数 | 10人 |
ホワイトラベル | 3プロジェクト |
ユーザー数(サインインしていない人) | 無制限 |
一般ユーザー数 | 500人 |
個人ユーザー数(非公開アプリにサインインする人数) | 50人 |
データソース | Glide Tables・Googleスプレッドシート・Excel・Airtable |
プロジェクトあたりの行数 | 25,000行 |
アップデートの行数 | 10,000行 |
ファイルストレージ | 50GB |
また、FreeプランやStarterプランに備わっている機能を含め、以下のような機能が備わっています。
グライド基本API
列の保護
バーコードスキャナ
署名パッド
Glideのメリット

Glideは、以下のようなメリットがあります。
スプレッドシートでデータを管理できる
コード入力がいらない
テンプレートの種類がたくさんある
アクセス権限の設定が可能
Glideのメリットについて詳しく解説します。
スプレッドシートでデータを管理できる
Glideでは、Googleスプレッドシートをデータベースとして扱えます。
Googleスプレッドシートは、さまざまなビジネスで活用されているツールです。
スマホアプリとしても利用できるので、データの管理をスマホで完結させたい方にも適しています。出先で急に管理をしなければいけない場合でも、スマホ1つで確認が可能です。
Excelと同じように表計算できるだけではなく、無料で利用できる点がメリットです。
普段からExcelやGoogleスプレッドシートを使っている方にとっては、使い慣れたスプレッドシートを使用できるので、アプリ制作がより簡単に感じられることでしょう。
コード入力がいらない
Glideでは、Googleスプレッドシートを活用でき、コードを書かなくてもアプリの作成が可能です。
Googleスプレッドシートに入力したデータのみでアプリを開発できるので、プログラミングなどの知識がない方でも問題ありません。
データを追加したり変更したりする場合は、Googleスプレッドシート側の変更のみ行えば、ツール側でも自動的に反映されるので便利です。
またテンプレートの種類が豊富であり、活用することで簡単にアプリが作れます。
アプリのデザインは、編集画面から画面からレイアウトや色を選ぶのみです。
テンプレートの種類がたくさんある
Glideでは、数々のテンプレートを扱っています。テンプレートはカテゴリー別に分けられており、無料テンプレートのみを表示させることが可能です。
テンプレートを活用することで、開発工数が減って効率よく完成できるでしょう。
またテンプレートを見るだけで、自分が開発したいアプリのイメージがつきやすいでしょう。
今までにアプリを開発したことがない方は、シンプルなテンプレートからチャレンジすることをおすすめします。
アクセス権限の設定が可能
Glideではアクセス権限を簡単に設定できるので、限られたユーザーのみが安全に利用できます。
公開基準は、主にパブリックとプライベートの2種類に分かれています。
パブリックはメールやGoogleアカウントで誰でもアクセスできるもので、プライベートは自分だけがアクセスできるものです。
またパスワードを利用する設定を行えば、許可されたメールアドレスのみがアクセスできる仕組みを取り入れられます。
社内で利用できるアプリを開発する場合は、社員だけでアクセス権限を共有することをおすすめします。
ただし、パスワードとメールアドレスでの制限は、無料プランでは利用できないので注意しましょう。
Glideのデメリット

Glideには、以下のようなデメリットがあります。
デザインの自由度が低い
英語で表記されている
各アカウントのログインが必要である
変更点の反映が遅い
Glideのデメリットについて詳しく解説します。
デザインの自由度が低い
テンプレートを活用することで簡単にアプリを作れますが、その分デザインの自由度は低くなってしまいます。
配色やアクセントカラーは、1色のみしか設定できません。そのため、デザイン面で他のアプリと差別化するのは難しいといえます。
ただし、アプリを開発する際は、用意された項目から選択して作成するのみで、基本的なレイアウトが大きく崩れることはないでしょう。
英語で表記されている
Glideは、アメリカで開発されたツールであり、HPの情報やチュートリアルは英語で表記されています。そのため、日本語の情報が少ないのがデメリットです。
英語に慣れていない方にとっては、使いづらいと感じることもあるでしょう。
ただし、近年はGlideのレビューを日本語で紹介している方が増えており、日本人ユーザーが増えています。
今後、日本語の公式HPができる可能性があるといえるでしょう。
各アカウントのログインが必要である
Glideのアカウントを複数のGoogleアカウントで作成した場合、アカウントごとにログインをしなければ、データの共有が難しいです。
1つのGoogleアカウントで複数の方々がGlideにログインすることもできないので、不便に感じる方もいるでしょう。
また別のアカウントでデータを表示させたいときは、どちらのアカウントにデータを集約するか決めることが大切です。
変更点の反映が遅い
Googleスプレットシートのほうでデータを変更したり追加したりした場合、Glide側で反映されるまで遅いケースがあります。
そのため、データを変更する際、ユーザーに利用をしばらく控えてもらうことをおすすめします。
ただし、リアルタイムで情報を共有するようなアプリでなければ、特に気にすることはないでしょう。
Glideでのアプリの作り方|流れを3ステップで解説

Glideでアプリを開発する際、以下のような流れで完結します。
ステップ1:登録を行う
ステップ2:テンプレートを選択する
ステップ3:アプリを共有する
各ステップについて詳しく解説します。
ステップ1:登録を行う
Glideにアクセスしたら、「Get Early Access」をクリックしましょう。
次に登録に必要な情報を入力していきます。登録に必要な情報は、以下の通りです。
氏名
Glideを利用する目的
Glideを知ったきっかけ
会社名
従業員数
業種
招待するメンバーのメールアドレス
招待リンクをコピー
入力が完了したら、「Accept&Continue」をクリックしましょう。
ステップ2:テンプレートを選択する
「New Project」をクリックして、Googleアカウントの認証を行います。テンプレートを選択したら、認証画面が表示されます。
「View All」をクリックしてテンプレート一覧に移動したら、テンプレートを選択しましょう。ページ左上にある検索窓をクリックすると、さまざまなキーワードで検索ができます。
また画面右側でアプリのデザインなどを確認しながら、画面左側に表示される設定画面でデータベースなどを設定しましょう。
画面中央では、実際にアプリ画面を操作でき、うまく動作できているか確認できます。
スマホマークをクリックすれば、スマホでのレイアウトに問題がないか確認が可能です。
ステップ3:アプリを共有する
アプリが完成したら、画面右上にある「Share」をクリックしましょう。
次に希望する共有方法を選択したら、共有できます。共有方法は、共有リンク・電話番号への送信・QRコードから選べます。
Glideで作ったアプリの事例6選

Glideでは、実際にスマホアプリを開発されています。ここでは、開発事例を6つ紹介します。
中央大学サークルを比較できる「中央大学サークルくらべ〜る」
このスマホアプリは、中央大学のサークルやイベント情報を確認できるものです。
プログラミングなどの経験がない大学生によって、1日で開発されています。それほど、Glideを活用することで簡単にアプリを作成できるということです。
またアプリ内には、Twitterの公式アカウントにアクセスできるボタンが設置されています。
東京都稲城市のテイクアウトアプリ「いなぎお弁当マップ」
このスマホアプリは、東京都稲城市周辺のテイクアウトできる飲食店を確認できるものです。
1日で開発しただけではなく、約1か月で4,600人以上のユーザーが利用するほどの実績を残したアプリでもあります。
そのため簡単に作成できたアプリでも、多数のユーザーによって利用されるほど需要が高いといえるでしょう。
図書管理アプリ
このアプリは、Googleスプレッドシートに登録されている本の情報を読み込んで表示できるものです。
Googleが提供しているプログラミング言語であるGASを活用することで、本の情報を読み込める機能が備わっています。
また検索機能もついており、シンプルなアプリですが多機能といえるでしょう。
明治大学の情報を共有「Mei-Mei」
このスマホアプリは、ゼミの情報や学事日程、明治大学付近の飲食店など、明治大学生に向けた情報を発信しているものです。
アプリ開発の企画考案から約2週間でリリースでき、1か月に16万PVを達成できた実績を残しています。
プログラミングの経験がない非エンジニアが開発したものですが、余分な機能の削ぎ落としや営業を実施など、さまざまな対策を行なっています。
仙台市の避難所MAP
このスマホアプリは、宮城県仙台市にある避難所などを共有できるものです。
コアな機能のみを備えているので、1日と短い期間で開発できたアプリでもあります。
瀬谷区公園マップ
このスマホアプリは、神奈川県横浜市瀬谷区にある公園の位置を確認できるものです。
横浜市のオープンデータを活用して開発されており、開発するまで時間がかかっていないのも特徴です。
また公園を検索できるよう、検索機能を備えています。
まとめ
Glideは、個人向けプランであれば無料で利用でき、アプリを開発する上で費用を少しでも抑えたい方におすすめです。
初心者でも簡単にアプリ開発ができるテンプレートを豊富に扱っており、中には無料で利用できるものもあります。
また本記事では実際に開発してきたアプリの事例を紹介しているので、Glideでどのようなスマホアプリを開発できるか確認したい方はぜひ参考にしてください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!