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ローコードのメリット・デメリットは?開発前の注意点やおすすめのツールを紹介

更新日:2023年12月7日

ローコードは、少ないコードの記述だけで、アプリケーションやシステムを開発できる手法です。


コードの記述が完全に不要なノーコードに比べて、機能拡張や細かなカスタマイズができるため、より高度なWebシステムを開発できるメリットがあります。


一方でローコードにはいくつかのデメリットも存在するため、あらかじめデメリットについても把握したうえで活用するかどうかを検討しましょう。


当記事では、ローコードのメリット・デメリットや注意点について解説します。おすすめのローコードツールについても解説するので、ぜひ参考にしてください。


ローコード(LowCode)とは


ローコード(LowCode)とは

ローコードは、通常のプログラミングより少ないコードの記述のみで、アプリやシステムを開発できる手法です。


ノーコードは利用できる機能が限られている一方で、ローコードは汎用性や拡張性が高い特徴があります。必要に応じてコーディング作業を組み合わせることで、独自機能の追加など、自由なカスタマイズが可能です。


基本的な機能はノーコードで開発して、ビジネスロジックやデータ連携など、より複雑な部分はコーディングで実装する方法も行われています。


ローコード開発は、ノーコードよりも高度なシステムを開発したい場合に向いています。


従来のシステム開発との違い


従来のシステム開発では、エンジニアがユーザーの要望をヒアリングし、機能設計を行います。


その後、コードを記述してプログラミング作業に入り、何度かテストを繰り返して実装する流れが一般的です。


一方ローコード開発では、開発の大半をパーツやテンプレートを組み合わせることで構成し、少ないコードの記述のみでプログラミングすることができます。


ある程度の知識やスキルは必要になるものの、ユーザー自身で作業を行うこともできるので、必要に応じたカスタマイズや調整が行いやすい点が特徴です。


ノーコード開発とローコード開発の違い


ローコード開発に似た言葉に、ノーコード開発と呼ばれるものがあります。ノーコード開発は、完全にコードの記述が不要で、GUI操作のみで開発できる手法のことです。


より簡単な開発手法なので、プログラミングの知識やスキルがない非エンジニアでも開発に携わることができます。


エンジニアを雇うコストも削減できるので、プログラミングに関する知識がない方で全体的にかかる費用を抑えたい場合におすすめです。


一方でツールに備わっている機能によりカスタマイズする際に制限がかかり、柔軟性や拡張性に欠けるところがあり、機能拡張や細かなカスタマイズが難しいことがあるのです。


開発のベースをノーコードで開発を進め、細かな機能をローコードで補う手法もよく用いられています。


ローコード開発のメリット


ローコード開発のメリット

ローコード開発には、以下のようなメリットがあります。


  • 開発期間やコストが抑えられる

  • 高度なシステム開発ができる

  • 既存システムとの連携が可能

  • セキュリティ対策の負担を軽減できる

  • 設計の見える化が可能


ここでは、それぞれのメリットについて解説します。


開発期間やコストが抑えられる


ローコード開発は、必要最低限のコーディングで開発を済ませることができます。そのため、開発にかかる時間やコストを大幅に削減できる点がメリットです。


通常のシステム開発のようにフルスクラッチで開発を外注すると、システムの規模にもよりますが、数百~数千万円の莫大なコストがかかることもあります。


一方ローコード開発であれば、数十万円~数百万円の費用でシステム開発が実現可能です。


ローコード開発を自社で行うか、受託開発として外注することで、開発時間やコストの削減につながるでしょう。


高度なシステムを開発できる


ローコード開発は、ソースコードの記述による機能拡張や細かなカスタマイズが可能です。


ノーコードでは機能に一部制限がある一方で、ローコードであれば要望に合わせて機能を実装することができます。


ツールの機能を活用したうえで、必要な機能をプログラミングによって補えるため、フルスクラッチとノーコード開発の両方のメリットを持っているのです。


既存システムとの連携が可能


ローコード開発ツールでは、ソフトウェアやツールと連携できる機能が搭載されていることがほとんどです。


連携機能を用いてコーディングすることで、社内の既存システムと連携するシステムの構築が可能になります。


たとえば、社内チャットツールと連携させて通知させたり、タスクを自動化させたりといったシステムをスムーズに作ることができます。


ローコード開発を活用することで、社内の業務効率化や自動化に役立てられるでしょう。


セキュリティ対策の負担を軽減できる


ローコード開発ツールを活用することで、セキュリティ対策の負担を軽減できます。


Webサイトやアプリなどを開発する際には、セキュリティ対策を行う必要があります。ハッキングや個人情報漏洩などのリスクを防ぐためにも、セキュリティ対策は重要です。


また通常のセキュリティ対策では、作業工程がかさばって時間がかかってしまいます。エンジニアを雇用することで、コストもかかります。


セキュリティ対策の工程にかかる時間やコストを抑えたい場合には、ローコード開発ツールの活用を検討すると良いでしょう。


設計の見える化が可能

ローコード開発ツールは、プログラミングの知識がなくても直感的に操作できるデザインのものが多いです。


中には画像や図表などをふんだんに使用しているツールもあり、設計をわかりやすく「見える化」できる点もメリットです。


設計の見える化ができることで、開発後のミスや修正工数が増えるのを防止できる可能性があります。


はじめてツールを導入する際に操作方法を理解できるか不安な方は、デザインがシンプルで設計の見える化ができるローコード開発ツールをおすすめします。


ローコード開発のデメリット


ローコード開発のデメリット

ローコード開発には、以下のようなデメリットもあります。


  • 誰でも簡単に開発できるわけではない

  • プラットフォームに依存する

  • 大規模で複雑なシステム開発には不向き

  • ブラックボックス化する恐れがある


ここでは、それぞれのデメリットについて解説します。


誰でも簡単に開発できるわけではない


ローコードは、ノーコードのように一切コードを記述せずに開発することは不可能です。


機能拡張やデザインなど要望に沿ったカスタマイズができる一方で、プログラミングの知識がまったくない人にとっては難しい開発手法といえます。


どのようなシステムが必要なのかといったシステム設計から、開発の工数計算まで行わなければならず、プログラミングの知識やスキルを持つIT人材が必要です。


システム設計や工数計算の知識がないと、設計ミスが発覚したり、開発スケジュールが大幅にズレたりと、開発に影響が出る可能性があります。


そのため、ローコードによる開発は、社内のエンジニアもしくは、ローコード開発に対応した会社への受託開発がおすすめです。


プラットフォームに依存する


ノーコードにもいえることですが、ローコードは開発したサービスが開発環境に依存します。


ツールがサービス終了した場合の保守運用が難しくなったり、利用料金の値上げにともないコストが増加したりといったリスクを抱えることになるのです。


また独自のセキュリティ対策を施すこともできないため、システムセキュリティもプラットフォームに依存します。


そのためローコード開発を行う際は、信頼性・安定性の高いツールの選定が重要です。


大規模で複雑なシステム開発には不向き


ローコード開発は、フルスクラッチのような大規模かつ複雑なシステム開発には向いていません。独自システムや機能拡張などにおいて、どうしてもローコードでは対応できないことがあるためです。


しかし、現在ではノーコード・ローコードによる高度なWeb開発も実現しています。フルスクラッチにも劣らないクオリティを担保できることもあるため、そこまで高い機能を求めない場合は気にしなくてもよいでしょう。


通常のシステム開発にもいえることですが、ローコード開発のクオリティは開発者に影響されるため、開発実績が豊富なシステム会社に依頼することがおすすめです。


ブラックボックス化する恐れがある


ローコード開発ツールを導入しても、ブラックボックス化する恐れがあります。


そもそもブラックボックス化とは、次のプロセスがわからない状態を指します。


ブラックスボックス化の原因は、システムの複雑化や設計書の不足などです。さらに特定個人にしか業務を依存していないことが原因で属人化に至り、ブラックボックス化に陥る恐れもあります。


ローコード開発ツールの導入後のブラックボックス化を防ぐには、次のアクセスをその都度明確にしたり、特定個人だけが業務を行わないようにしたりすると良いでしょう。


ローコード開発を活用する前に注意するポイント


ローコード開発を活用する前に注意するポイント

ローコード開発を行う前に、以下の点に注意しましょう。


  • 必要な機能が網羅できるか確認する

  • システム機能要件を確認する

  • 開発ドキュメントを作成する

  • サポート体制を確認する

  • 使いやすいデザインであるものを選ぶ


ここでは、注意するポイントについて解説します。


必要な機能が網羅できるか確認する


ローコード開発を行う際は、システム構築に必要な機能について確認し、ローコードで実装できること・できないことを明確にしておきましょう。


ローコード開発はコーディング作業も行えるので、ツールに用意されている機能が用件を満たさない場合でも、ある程度調整やカスタマイズが可能です。


コーディングによる機能追加や、パーツの代替案など、事前にシステム機能要件について確認しましょう。


セキュリティ対策を確認する


ローコードで開発を進める前に、どのようなセキュリティ対策が必要か確認しましょう。


ローコード開発では、セキュリティがプラットフォームに依存します。そのため、ツールで提供されているセキュリティ対策で十分なこともあるでしょう。


たとえば、企業の機密データを扱うのか、業務改善を目的とした軽微なシステムなのかなど、扱うデータの重要性によって求めるセキュリティレベルは異なります。


事前にシステムに求められるセキュリティレベルを確認し、十分なセキュリティ対策を行いましょう。


開発ドキュメントを作成する


システム開発を行う際は、開発ドキュメントを作成する必要があります。


ローコードは手軽にシステム開発できるメリットがあるものの、それ故に管理が行き届かなくなってしまう可能性もあるでしょう。


システムの修正が必要になった際に、開発者が退職などで不在になると第三者による変更ができなくなります。


開発ドキュメントを作成しておくことで、システム開発の属人化を防げるでしょう。


サポート体制を確認する


ローコード開発ツールを導入する際には、機能だけではなく、サポート体制が充実しているのかも確認しましょう。


サポート体制が整っているかを確認するときは、問い合わせ可能な方法や受付時間、返答をもらえるまでの時間などをチェックしてください。使い方がわからない時に備えて、24時間問い合わせが可能のツールをおすすめします。


ただし、ローコード開発ツールの多くが、海外製のサービスです。海外製のツールでも日本語に対応しているものもあるので、対応言語にも注意しましょう。


使いやすいデザインであるものを選ぶ


ローコード開発ツールによって、見た目や使い勝手が異なるので、自社にあったものを選ぶことが大切です。


今までツールを使用したことがない方や、導入してから後悔したくない方には、デザインがシンプルで使いやすいものをおすすめします。


また思い通りのサイトやアプリを開発できるように、使いやすさの他に、自由にカスタマイズできるかも確認しましょう。


ローコード開発ツールの中には、導入する前に体験できるものもあります。試しに使ってみて、使いやすそうだと思ったものを導入してみると良いでしょう。


ローコード開発で役立つスキル


ローコード開発で役立つスキル

ローコード開発をする際、以下のようなスキルがあると役立つでしょう。


  • 業務分析を行うスキル

  • データを中心に捉えた発想力


ここでは、ローコード開発で役立つスキルについて解説します。


業務分析を行うスキル


ローコード開発において、業務分析のスキルがあると役立ちます。


ローコード開発ツールを導入することで、データの自動化やプログラミングがなくてもアプリなどを開発できるメリットがあります。


しかし、導入後の経営状況や業務内容、今後の施策などを考案する際には、ツールで集計されたデータから分析する必要があります。


ただローコード開発ツールを導入するのではなく、次のプロセスにつながるように分析も行うことで、ブラックボックス化を防げるでしょう。


データを中心に捉えた発想力


ローコード開発では、どのようなデータが望ましいのか、データ中心に捉えた発想力が役に立ちます。


従来のローコード開発では、システム側の観点からデータを扱ったり処理したりすることが多かったです。


しかし、データ中心の発想力を身につけることで、今までの豊富な経験を活かしてどのようなデータが必要なのかが明確化できるでしょう。


おすすめのローコード開発ツール


ここでは、代表的なおすすめのローコード開発ツールを紹介します。


社内で導入を検討している方や、どのようなものか試したい方はぜひ参考にしてください。


Microsoft Power Apps


Microsoft Power Appsは、ビジネスユーザー向けのローコード開発ツールです。ドラッグ&ドロップの簡単な操作でシステムを構築できます。


既存のMicrosoft製品と同様の感覚で使用できるため、導入のハードルも高くありません。セキュリティの確保も問題ないといえるでしょう。


単体契約かMicrosoft 365、もしくはOffice 365と契約することで使用できます。


AppSuite


Appsuiteは、株式会社ネオジャパンが提供するローコード開発ツールです。


紙・メール・Excel主体で行われている社内業務を、たったの4ステップでシステム化することで、業務効率化を目指せます。


蓄積されたデータを集計してグラフ化することで、社内の情報共有や分析・報告に利用することも可能です。


ローコードによって高度な業務アプリも低コストで構築できます。


Kintone


kintoneは、自社業務に合わせたシステムを作れるノーコード・ローコード開発ツールです。


100種類以上のアプリのテンプレートが用意されているため、導入後すぐに利用することができます。プラグラインや外部システムを併用することで、ツールの機能をより柔軟に拡張することも可能です。


標準機能の範囲で利用する場合はノーコードとして、プラグインやAPI連携でカスタマイズすることでローコードとして活用ができます。


ノーコードとローコード両方のメリットを持っているため、初心者や非エンジニアでも扱いやすいツールといえるでしょう。


Claris FileMaker


Claris FileMakerは、デスクトップコンピュータやモバイルデバイス、Webなどさまざまなプラットフォームに対応しているローコードツールです。


直感的に操作できるデザインや、iPadやiPhoneとの親和性が高い点が特徴であり、ローコードツールを導入したことがない方におすすめです。


セキュリティ機能が多彩で、チームでのデータ共有もスムーズにできます。


またExcelやCSV形式でのエクスポート・インポートができ、外部からデータを集計する際も手間がかかりません。


SPIRAL


SPIRALは、金融機関や官公庁でも採用されるほどのセキュリティ対策ができるローコードツールです。


セキュリティ対策では、IPアドレスによるアクセス制限や二段階認証などで不正なアクセスを防止します。サイトやアプリを利用する上で個人情報の入力が必要な場合には、SPIRALのようなセキュリティに強いツールがおすすめです。


またサポート体制は、24時間365日間充実しており、サポートデスク顧客満足度が97%です。わからないことがあればすぐに対応してもらえるので、回答を得るまでの時間も削減できるでしょう。


iPLAss


iPLAsshは、無料版も扱っているローコードツールです。


Webブラウザからデータ定義を設定でき、データ定義が変更されてもその都度自動更新されます。そのためサービスを止めずに、変更点を反映させることができます。


また無料版では、データ定義と管理機能、セキュリティ機能、ロジックカスタマイズ機能、マルチテナント機能などが利用可能です。


小規模のサイトやアプリを構築する場合は、無料版で十分であるケースがあるので、まずはお試しで導入してみると良いでしょう。


まとめ


当記事では、ローコードのメリット・デメリットや注意点、通常のシステム開発やノーコードとの違いなどについて解説しました。


ローコード開発を活用することで、フルスクラッチ開発に劣らないハイクオリティなシステムを構築することが可能です。


一方でシステム開発のクオリティは開発者に大きく影響されるため、知識やスキルが豊富なエンジニアに依頼することをおすすめします。


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