ノーコードツール「Bubble」は、コードを書かずにドラッグ&ドロップでWebアプリやサービスを開発できるプラットフォームです。
利用ユーザー数は200万人を超え、数あるノーコードツールの中でもトップクラスの人気を誇ります。
Bubbleはノーコードにおいて「実装できないことはない」と言われるほど高性能なツールですが、具体的にはどのようなことが実現できるのでしょうか。
当記事では、Bubbleでできること・できないことをまとめ、Bubbleの料金プランや開発事例についても紹介します。Bubbleでの開発を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ノーコードツール「Bubble」でできること
ここでは、Bubbleでできることについて解説します。
高度なシステム開発
ネイティブアプリの開発
ランディングページ
PWAの開発
外部サービスとの連携
カスタムコードの実行
レスポンシブデザインの実装
高度なシステム開発
Bubbleは、数あるノーコードツールの中でも高度なアプリ開発ができる点が強みです。
一般的な機能において実装できないことはほとんどなく、自由度の高いシステムが構築できます。
非常に複雑なアプリ開発もできるため、フルスクラッチでの開発にも劣らないクオリティでの開発が可能です。
ネイティブアプリの開発
BubbleはWebアプリ開発だけでなく、ネイティブアプリも開発可能です。
ネイティブアプリとは、Google PlayやApple Store経由で、スマートフォンやタブレットなどにインストールして使用するアプリのことを指します。
ただし、ネイティブアプリに特化しているわけではないため、ネイティブアプリをメインで開発したい場合は、Adaloなどの別ツールの利用がおすすめです。
ランディングページ
アプリ開発だけでなく、LPなどWeb制作においても活用できます。
LPとは、ランディングページ(Landing Page)の略称で、申し込みや問い合わせに誘導するために、商品やサービスを1ページでまとめて紹介するWebページのことです。
Bubbleはデザインの自由度も非常に高いため、デザイン性の高いLPの制作が行えます。
PWAの開発
Bubbleで開発したアプリは、PWAにすることもできます。
PWAとは、Progressive Web Appsの略称で、モバイルブラウザとネイティブアプリのメリットを融合したWebアプリのことです。
PWAにすることで、以下のようなメリットがあります。
プッシュ通知機能を追加
ホーム画面にアイコン追加
ウェブサイトの高速表示
オフラインで使用可能
通信データの削減
PWAは新しいバージョンを再送信する必要がないため、アプリを頻繁に更新したい開発者にとって大きな利点です。
外部サービスとの連携
Bubbleには、API連携や拡張機能が豊富に用意されているので、多くの外部サービスと連携することが可能です。
外部サービスとの連携には、以下のような例があります。
Googleアナリティクスの設定
SNSとの連携
DeepLによる多言語対応
決済機能の追加
上記の連携機能はほんの一部で、一般的に利用されているサービスのほとんどは連携できると考えていいでしょう。
カスタムコードの実行
Bubbleはソースコードの記述なしでアプリを開発できるツールですが、HTMLやCSS、JavaScriptといったコードを書くことで、さらに機能を実装できます。
HTMLやCSS、JavaScriptとは、Webサイトやアプリ開発の際に利用するプログラミング言語のことです。
より細かなデザインの実装や、本来ノーコードだけでは実装できない部分の開発を行えるようになります。
レスポンシブデザインの実装
Bubbleでレスポンシブデザインを実装することで、PC・スマホ・タブレットすべての画面サイズに対応することができます。
レスポンシブデザインとは、Webサイトのデザインを使用するデバイスの画面サイズに応じて、表示を最適化するデザインのことです。
ユーザーがどのデバイスでアプリを利用する場合でも、快適に利用することができます。
高度なセキュリティの設定
ノーコードはセキュリティ面が弱いという印象を持っている方もいるかもしれませんが、ノーコードでも十分高度なセキュリティ対策を講じることが可能です。
Bubbleはセキュリティ対策について力を入れており、セキュリティ専用のページを公開しています。
ノーコードのセキュリティについて詳しく知りたい方は、「ノーコードのセキュリティは安全?ツール内の対策やセキュリティにおける注意点を解説」の記事をご参考ください。
以下の資料では、ノーコード開発のセキュリティーについて詳しく解説。
ノーコードとローコード開発のセキュリティの違い
セキュリティ対策の基本
システム開発の際のセキュリティ面の比較
ノーコード開発の実現性やセキュリティ含めた安全面、パフォーマンス等の不安を払拭したい方はぜひご参考ください。
開発コスト・期間の削減
従来のアプリ開発では、数百万~数千万円のコストがかかることもあります。0から開発を進めるには、半年から1年以上の期間を要することがほとんどです。
一方で、Bubbleにおける受託開発では、3分の1程度に費用を抑えることができます。
ノーコードは非常にスピーディーに開発を進められる手法なので、スタートアップ企業や社内向けシステムの開発に向いているでしょう。
Bubbleでできないこと
ここでは、Bubbleでできないことについて解説します。
SEOに強いシステムの開発
応答速度が速いシステムの開発
ゲーム系アプリの開発
複雑なアルゴリズム開発
ソースコードのエクスポート
HTML・CSS・JavaScript以外の実行
AWSクラウドサーバー以外での使用
SEOに強いシステムの開発
Bubbleにかかわらず、ノーコードで開発されたアプリやWebサイトは、SEOにあまり強くないというデメリットがあります。
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称で、Googleなどの検索エンジンにおいて、特定の検索ワードで上位表示を目指すための施策のことです。
そのため、以下のような対応が必要になるでしょう。
SEO以外から集客する
SEOに強いツールでLPを作成する
リスティング広告を用いる
SEOに強くないものの、社名やサービス名で検索すると問題なく上位表示されるので、大きなデメリットではありません。
応答速度が速いシステムの開発
Bubbleに限らず、ノーコードで開発したアプリは、ページの表示速度がやや遅い点がデメリットです。
しかし、あくまで少し遅くなるだけで、ストレスを感じるほど致命的に遅くなるわけではないため安心してよいでしょう。
「表示速度が高速なアプリ開発が難しい」という認識です。
ゲーム系アプリの開発
BubbleはWebアプリの開発に特化したツールなので、ゲーム系アプリの開発には対応していません。
非常に簡単なゲームを作ることはできますが、複雑で本格的なゲーム開発はできないため注意しましょう。
ゲーム系アプリを開発する場合は、ノーコードツール「BuildBox」がおすすめです。
複雑なアルゴリズム開発
Bubbleはノーコードツールなので、既に完成されたパーツを組み合わせて開発を行います。そのため、複雑なアルゴリズム開発には不向きといえます。
複雑なアルゴリズム開発とは、以下のような機能です。
Googleの検索アルゴリズム
Amazonの「あなたへのおすすめ」
YouTubeの関連表示
上記のような開発は実現可能ですが、処理スピードが遅くなるといわれています。
複雑なアルゴリズムを開発したい場合は、通常のプログラミングによるフルスクラッチ開発を行うのがおすすめです。
HTML・CSS・JavaScript以外の実行
Bubbleでは、HTML・CSS・JavaSCript以外のプログラミング言語を実行することはできません。
PythonやC言語といった他言語を使うことはできないため注意しましょう。
AWSクラウドサーバー以外での使用
BubbleはAWSクラウドサーバーを利用して、アプリを公開します。そのため、オンプレミスサーバーやプライベートサーバーでは利用できません。
AWSはクラウドサーバーで最も使用されているため、機能性や安全性は問題なく使用できるでしょう。
ソースコードのエクスポート
Bubbleで構築したシステムは、ソースコードのエクスポートができません。
そのため、Bubbleで開発したアプリはBubble以外のプラットフォームで動作させることができないようになっています。
Bubble以外で動作させるケースはほとんどないものの、必要な場合は、コードをエクスポートできるWeb開発ツールを利用するといいでしょう。
以下の資料では、システム開発の際におすすめのノーコード開発ツールをご紹介しています。資料の内容は以下です。
ノーコードの基礎知識の紹介
ノーコードの開発ツール名/利用料金/サイトURL
開発したいアプリに応じたおすすめのツール紹介
「ノーコードツールが多くてどれがいいかわからない」「ツール別の特徴を一目で確認したい」という方は、ぜひご確認ください。
ノーコードツールBubbleの開発・導入事例3選
ここではノーコード部における、Bubbleの開発・導入事例を3つ紹介します。
他にもBubbleでどのようなサービスが開発できるのか気になる方は、「【開発事例】ノーコードBubbleで作ったアプリ12選|Bubbleの特徴や料金、注意点も解説」の記事をぜひ参考にしてください。
二択画像投票サービス「twinq」
twinq(ツインク)は、ワンタップで質問を投稿&回答できるサービスです。写真によって二択の質問を作成して、不特定多数のユーザーから回答を得ることができます。
年代・職業・地域・年収などを設定し、投票結果ページでは各項目ごとにグラフで比較し分析することも可能です。
機能に大きな制限がなく、作りたい機能をほとんど実現できることからBubbleでの開発を選択しました。
開発期間はわずか2ヶ月、開発人数は1,2名と低コスト・ハイスピードでありながら、システム開発に劣らないクオリティを実現しています。
(参考:PR TIMES 【ノーコードツールBubbleで開発!】みんなのキモチを知れる投票サービス「ツインク」好評につきスマホアプリ版をリリース。「https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000034517.html」)
オンラインMCマッチングサービス「ReMoCe」
ReMoCeは、オンライン飲み会を楽しく気軽に、コミュニケーション活性化するMCを呼べるマッチングサービスです。
呼びたいMCを選び、クレジットカードで支払いを完了させるだけ。イベントに必要な台本の作成や、イベントの打ち合わせなどをすべてリモシー上で行うことができます。
開発期間はわずか1ヶ月で、Bubbleを用いて開発されました。
(参考:PR TIMES【日本初】オンライン飲み会にお笑い芸人やアナウンサーを呼べるMCマッチングサービス「ReMoCe」先行公開版リリース。 先着50社限定 初回無料キャンペーン実施中!「https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000034517.html」)
ノーコード・ローコード開発「一括見積もりサービス」
ノーコード開発を提供している会社を一括で検索・紹介できる、日本最大級のノーコード開発相談サイトです。
Webサイト・スマホアプリ・ECサイトなどをはじめとする16のカテゴリーから検索可能。複数の開発会社を比較して、一括見積もりやスムーズなマッチングができます。
このサービスは、以下を目的としてリリースされました。
多くのノーコード・ローコード開発企業を集め、広く認知させる
ノーコード・ローコードの適正価格を市場に広げる
今までにない価値あるサービスが高速で生まれる場所を提供する
(参考:PR TIMES 【日本初!】ノーコード・ローコード開発専門の一括見積もりサービスのβ版をリリース。先行して受注したい企業様募集中!「https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000034517.html」
ノーコードツールBubbleの料金プランの比較
Bubbleには、無料プランを含めて4つの料金体系があります。
プランごとの料金や特徴は以下の通りです。
プラン | Free | Personal | Professional | Production |
料金 | 無料 | $29/月 $25/年 | $129/月 $115/年 | $529/月 $475/年 |
ファイルストレージ | 0.5GB | 10GB | 20GB | 50GB |
バックアップ期間 | - | 7日間 | 30日間 | 1年間 |
複数人の開発 | - | - | 2人まで | 15人まで |
おすすめの方 | Bubbleを試したい方 | 本格的に開発をしたい方 | 中規模の開発をしたい方 | 大規模の開発をしたい方 |
無料プランには一部機能に制限があり、有料プランでは、アプリのリリース・独自ドメイン・API連携などの機能が利用可能です。
目的や用途、使い方に応じて最適なプランを選択しましょう。
ノーコード開発ならシースリーレーヴへお任せください!
シースリーレーヴでは「地球上で最も顧客の成功を実現する企業」をモットーに開発だけでなく、企画からデザイン・開発、リリース後のマーケティングやサポートまでWebサービスやアプリの受託開発に関する相談、開発を承っております。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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