ノーコード開発は、プログラミングの知識がなくてもシステムの構築ができるサービスです。世界的に注目を集めており、近年日本の企業でも多く活用され始めています。
実際に、ノーコード開発によってさまざまなサービスやアプリが開発されており、多くのユーザーを集めた事例も多く存在します。
当記事では、ノーコード開発実績・事例をツール別に紹介します。ツールの選び方や活用の注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
ノーコード開発ツールでできること
ノーコード開発は、通常のソースコードを書くプログラミングより迅速かつ簡単に、Webサイトやアプリ開発できるメリットがあります。
ノーコード開発ツールを活用してできることは、主に以下の3つです。
Webサイトやアプリ制作
ECサイトの構築
業務効率化
本来ノーコード開発は生産性向上を目的としていますが、活用するサービスやツールによって目的や用途は異なります。
ノーコード開発を活用した企業の開発事例|ツール別
どのノーコード開発ツールを選ぶかによって、できることの幅や機能性は変わってきます。
ノーコード開発ツールを活用することで、どのような開発ができるのか、ツール別に事例を交えながら解説します。
ここで紹介するツールは、国内でも事例の多い「Buuble」「Glide」「Adalo」の3つです。
Bubble
Bubbleは利用ユーザー数200万人を超える、世界的に最も有名なノーコード開発ツールです。
とくに高度なWebアプリの構築に向いており、自由度や拡張性の高さから、他のツールに比べてより柔軟に開発できます。
ここでは、Bubbleで開発されたアプリやサービスの事例を3つ紹介します。
Twitter特化型人材マッチングアプリ「kitene」
kiteneは、Twitterに特化した人材マッチングアプリで、Twitterと連動して誰でも簡単に募集を掲載できるサービスです。
Bubbleによってわずか1ヶ月、開発人数3名と低コスト&ハイスピードでありながら、ハイクオリティなシステム構築を実現しました。
シースリーレーヴ株式会社では、「ノーコードでここまでできる」と体験してもらうために、kiteneの全機能を無料で利用可能としています。
(参考:今話題のノーコードツール「Bubble」で開発した人材募集サービス”kitene”全機能が無料で利用可能へ。ノーコード開発普及の一歩に。「https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000034517.html」)
物件のオンライン内見アプリ「バーチャル展示場」
あいホームバーチャル展示場は、ストリートビューのように、オンライン上で物件を内見できるアプリです。このアプリはノーコードによって約1ヶ月で開発され、不動産DXを実現しました。
株式会社あいホームでは、ノーコードによるアプリ開発において、以下2つをポイントとしています。
実装する機能をシンプルにする
無駄な機能はすべて削ぎ落とす
(参考:PR TIMES 遠隔接客できる「あいホームバーチャル展示場」が2月26日にオープン「https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000072573.html」)
結婚式の準備アプリ「ブラリノ」
ブラリノは、オンライン上で招待状を作成でき、結婚式の準備を一括管理できるサービスです。
NoCode Campを運営する「NoCode Ninja」が開発を手がけ、Bubbleで開発されたサービスでは国内初の売却事例となりました。
売却後も、NoCode Ninjaが保守運用においてサポートを続けています。
(参考:招待状作成やご祝儀などをWebで済ませる!結婚式の準備が“無料”でできる「ブラリノ」、ノーコードツール「Bubble」開発での日本初の売却事例に。「https://nocodecamp.co.jp/posts/sk5vMRQa」)
Glide
Glideは、データベースをスプレッドシートで管理できる、アプリ開発用ノーコードツールです。
他のノーコード開発ツールに比べて操作性が高く、ノーコード初心者でも扱いやすいサービスのひとつです。
ここでは、Glideで開発されたアプリやサービスの事例を3つ紹介します。
明治大学の情報共有アプリ「Mei-Mei」
Mei-Meiは、明治大学生に向けてサークルやイベント、ゼミの情報、学事日程、付近の飲食店、ニュースなどの幅広い情報を発信する情報共有アプリです。
19歳の大学生がわずか2週間でリリースし、最高月16万PVまで急成長。ユーザーの課題や求められる情報を把握していたことで、必要な機能だけを短時間で実装できました。
プログラミングの技術力はないものの、ノーコードのおかげでハイスピードでアプリをリリースできたようです。
(参考:19歳の大学生がノーコードで月16万PVのサークル情報アプリを2週間でリリース!? 明治大学情報局のノーコード活用事例を徹底取材!「https://www.tokyofreelance.jp/mei-mei/」)
仙台市の避難情報共有アプリ「仙台市避難場所MAP」
仙台市の避難場所MAPは、仙台市の避難所について必要な情報を提供するアプリです。
トイレの場所や炊き出しの種類、届けてほしい物資などの書き込みができるようになっています。
コアな機能のみを実装し、Glideによってわずか1日で開発されました。初心者でも扱いやすいGlideだからこその強みといえるでしょう。
テイクアウトMAPアプリ「いなぎお弁当マップ」
いなぎお弁当マップは、東京都稲城市周辺のテイクアウトを提供している飲食店をまとめたアプリです。お店の検索・登録や新着情報、ケーキ屋の情報をチェックすることができます。
こちらもGlideによって1日で開発され、1ヶ月で約4600人のユーザーを集めました。
(参考:【オンライン】【事例シリーズ】Glideで1か月で約4600人のユーザーを集めた話「https://nocodecamp.connpass.com/event/175355/」)
Adalo
Adaloは、Webアプリとスマホアプリ制作ができるノーコード開発ツールです。
BubbleやGlideより操作がしやすく、簡単にアプリを開発できます。プレゼンテーションで使用するスライドを作成するような操作性が特徴です。
ここでは、Adaloで開発されたアプリやサービスの事例を3つ紹介します。
次世代モバイルオーダーアプリ「SmartDish」
SmartDishは、外食における注文から提供までの待ち時間がなくなるモバイルオーダーアプリです。
Adaloを使用して7月に開発をスタートし、8月に検証を重ね、9月にユーザー向けと飲食店向けにiOS版とAndroid版アプリをリリース。
「事前に注文、お店に着くと、すぐに料理が出てくる」という体験を正確に作るため、ユーザー向け・飲食店向けに必要な機能を、ノーコードによって約2ヶ月で実装しました。
(参考:【国内初】NoCode(ノーコード)で作られたモバイルオーダーアプリのSmartDish(スマートディッシュ)が登場!『わずか2ヶ月で検証&リリースの圧倒的なスピード』「https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000064504.html」)
飲食店を記録・シェアできるアプリ「Sabinuky」
Sabinukyは、友達・グループ間でおすすめの飲食店をシェアできるアプリです。
必要最低限の情報だけでお店を登録し、行きたいお店のメモや記録としても活用できます。
Adaloによって開発され、お店を聞く機能や自己紹介機能、お問い合わせフォーム、通知機能などのアップデートも追加されているようです。
1日1杯ドリンクが飲めるサービス「Nomuca」
Nomucaは、月額1,050円をサブスクリプションすることで、対象のレストランで1日1杯ドリンクが飲めるアプリです。
NoCode専門オンラインサロン「NoCodeCamp」にて人気投票で行われたコンペティションでは、第1位を獲得しました。
(参考:「https://nomuca.webflow.io/」)
以下の資料では、ノーコード開発ツールによるアプリケーションの開発事例の詳細をお伝えしています。
ノーコードの基礎知識の紹介
ノーコードの開発事例10選
弊社シースリーレーヴの開発事例も含めてご紹介しています。今後ノーコードでの開発をご検討中の方はぜひご参考ください。
ノーコード開発ツールの選び方
ひとくちにノーコード開発ツールといっても、多数のツールがあるので迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
どのようなツールを選ぶべきか分からない方は、以下のポイントを参考にしてください。
目的に適しているか
費用/予算に合っているか
サポート体制は整っているか
テンプレートは豊富か
日本語対応しているか
ここでは、ノーコード開発ツールの選び方を解説します。
目的に適しているか
ノーコード開発ツールをどのような目的で使用するのかは重要です。
具体的には、ノーコード開発には以下のような目的や用途があります。
Webサイトやアプリ制作
ECサイト構築
業務効率化
使用するツールによって搭載されている機能は変わってくるため、目的に応じて必要な機能が備わっているかをチェックしましょう。
まずはどのような目的で使用するのかを明確にしておくことをおすすめします。
費用/予算に合っているか
ノーコード開発ツールは無料で利用できるものも多くあり、通常のプログラミングに比べて圧倒的にコストを抑えられます。
ただし、一部機能が制限されていたりと、有料プランのものに比べて機能性がやや劣ることも多いでしょう。高度なシステムを構築するには、有料ツールの利用が必要です。
あらかじめ自社の予算や費用対効果について話し合い、予算に応じてツールを選定するといいでしょう。
サポート体制は整っているか
ノーコード開発ツールは簡単に開発できるメリットがありますが、ツールによっては中〜上級者向けの難易度になっています。
そのため、マニュアルの分かりやすさやサポートの有無、サポートの範囲についてあらかじめ確認しておくと安心です。
テンプレートは豊富か
ノーコード開発ツールでは、あらかじめ用意されたパーツやテンプレートをカスタマイズすることでシステムを構築します。
ツールに搭載されているテンプレートの範囲内で、システムを設計する必要があります。そのためテンプレートの種類が多いほど、イメージ通りのデザインや機能を反映しやすいといえるでしょう。
反対に、パーツやテンプレートの数が少ないと、カスタマイズできる幅が狭くなります。搭載したい機能はあるか、デザイン性はどうかもチェックしておきましょう。
日本語対応しているか
近年ノーコード開発は日本でも注目され始めているものの、まだまだ海外製のツールが多い傾向にあります。
海外製のツールは英語表記が基本となっており、サポートや問い合わせも英語で行わなければなりません。
英語が苦手な方は、基礎的な部分でつまずいてしまう可能性もあるため、日本語対応しているかもチェックしておきましょう。
以下の資料では、システム開発の際におすすめのノーコード開発ツールをご紹介しています。資料の内容は以下です。
ノーコードの基礎知識の紹介
ノーコードの開発ツール名/利用料金/サイトURL
開発したいアプリに応じたおすすめのツール紹介
「ノーコードツールが多くてどれがいいかわからない」「ツール別の特徴を一目で確認したい」という方は、ぜひご確認ください。
ノーコード開発を活用する際の注意点
ノーコード開発はスピーディーかつ低コストで、非エンジニアでも開発できる点がメリットです。
一方で、ノーコード開発を活用する際には、以下の3つについて注意しておきましょう。
ツールに依存しやすい
アプリの実行速度が遅いこともある
複雑すぎる開発には不向き
ここでは、上記3つの注意点について解説します。
ツールに依存しやすい
ノーコード開発は使用するツールに依存しやすい傾向です。たとえば、ツールの利用料金が値上げした場合、毎月かかるコストが増えます。
さらに、ツールがサービス終了した場合、別のツールで一からシステムを作り直さなければならない可能性があるのです。
このことから、サービスやアプリを運用するにあたって、信頼性の高いツールを選定する必要があります。
アプリの実行速度が遅いこともある
通常のプログラミングで開発されたサービスに比べて、ノーコードで開発されたサービスは、アプリの実行速度が遅いことがあります。
不要なコードが含まれていたりなど、ソースコードが最適化されていないことが原因です。
アプリの快適性を重視する場合は、事前に確認しておくべき事項といえるでしょう。
一方で、近年はノーコードツール自体が進化を続けており、パフォーマンスが向上されているため、以前に比べて遅いイメージは減少傾向にあります。
複雑すぎる開発には不向き
ノーコード開発は、あらかじめ用意された機能をもとにシステム構築する必要があります。
プログラミングに慣れている方にとっては、できることの幅が少なくもどかしく感じることもあるでしょう。
しかし、近年ではノーコードでも大規模かつ複雑な開発も行えるようになりました。
実際に、ノーコードツール「Bubble」を活用して、高度なWebサイトやアプリを開発した事例もあります。
ノーコード開発実績・事例をご紹介して | まとめ
ノーコード開発ツールであれば、通常のプログラミングよりスピーディーで高度なサービスを開発できます。
コストやリスクを最小限に抑えてサービスをリリースできるので、システム開発を検討している方は、ぜひノーコードを活用してはいかがでしょうか。
シースリーレーヴでは、「Bubble」「Adalo」などを使用したWebサービスやアプリを開発しています。開発実績・事例はこちらからご確認いただけます。
難易度の高いシステム開発も多く手がけているため、不安や悩みがあればぜひお気軽にお問い合わせください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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