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執筆者の写真直人 鈴村

Airtable(エアテーブル)とは?Airtableの特徴やできること、料金プランまで徹底解説

Airtable(エアテーブル)とは?Airtableの特徴やできること、料金プランまで徹底解説

こんにちは!c3reveです。

「Airtableってどんなツールなの?」とお悩みではありませんか?

この記事では、Airtableの基本から具体的な活用方法、メリットやデメリット、そして導入のための料金プランまで、総合的に解説します。Airtableの活用による業務効率化や、他のツールとの違いも詳しく説明するので、是非参考にしてください。


目次:


Airtable(エアテーブル)とは?

Airtable(エアテーブル)

Airtable(エアテーブル)は、スプレッドシートの手軽さとデータベースの強力な機能を備えたクラウド型のノーコード開発ツールです。プログラミングの知識が不要で、ドラッグ&ドロップの操作やテンプレートを使用して簡単にデータベースを構築できるのが特徴です。表やリストなどを活用してデータ管理ができ、Office製品のExcelの代わりになるツールといえるでしょう。表以外にもGitHubやGmailなどの外部ツールとの連携が可能で、企業内でアプリケーションやチームを作る際に活用されます。


しかし、Airtableはあくまでシンプルなアプリ開発を想定したプラットフォームです。そのため、複雑な機能や高度なカスタマイズを必要とする場合は、他のノーコードツールも視野に入れましょう。

ノーコードで開発したアプリやシステムの事例を公開しておりますので是非ご参照ください。

ノーコード開発事例

Airtableの特徴

特徴

シンプルな操作でデータ管理ができ、非IT部門のメンバーでも簡単に使いこなせることが特長です。ここでは、Airtableの主要な機能と具体的な使い方を詳しく解説します。


1. 直感的に使えるインターフェースと多様なビュー

Airtableの一番の魅力は、直感的に使えるインターフェースです。データを整理・表示するための「ビュー」と呼ばれる機能を備えており、業務に合わせてデータを視覚化できます。

以下にどんなビュー機能があるのか記載しましたので参考してください。

Airtable使い方

写真:(カレンダー画面)


  • グリッドビュー:スプレッドシートに似た表形式のビューで、基本のデータ管理に適しています。行と列でデータを整理し、セルに入力していくだけで簡単にデータの追加や更新が可能です。


  • カンバンビュー:トレロのようにデータをカード形式で管理できるビューです。データを「ドラッグ&ドロップ」で移動でき、プロジェクト管理やタスク進捗の確認に便利です。たとえば、プロジェクトの「未着手」「進行中」「完了」などのステータスごとにカードを分類できます。


  • カレンダービュー:データを日付ベースで整理し、カレンダー形式で表示するビューです。予定やイベント管理に役立ち、例えば、締め切り日やミーティングのスケジュールを視覚的に把握できます。


  • ギャラリービュー:ビジュアル情報を中心に表示できるビューで、画像やリッチコンテンツを含むデータの管理に向いています。商品カタログや写真を使ったプロジェクト紹介に最適です。


2. 豊富なテンプレートと簡単なセットアップ

プロジェクトごとにカテゴライズされた画面

写真(プロジェクトごとにカテゴライズされた画面)


Airtableには多様なテンプレートが用意されており、目的に合ったテンプレートを選んでデータ管理を始められます。以下に代表的なテンプレート例を紹介します。


  • プロジェクト管理テンプレート:タスクの割り当てや期限設定をし、進行状況を一目で把握できます。チームでの作業を効率化したい場合に便利です。


  • CRM(顧客管理)テンプレート:顧客情報を一元管理し、顧客ごとの活動履歴を記録できるため、営業活動の効率が上がります。


  • イベントプランニングテンプレート:イベントのスケジュールや必要なタスクを管理し、全体の準備状況を確認できます。イベントの準備や運営に役立ちます。


テンプレートを使うと、ゼロからデータベースを作成する手間が省けるため、短時間で業務を開始できます。


3. リアルタイムの共同作業とアクセス制限

Airtableは、リアルタイムでの共同作業ができるため、リモートチームや複数部署間でのコラボレーションに非常に役立ちます。誰がどのデータをいつ編集したかを追跡でき、変更履歴も確認可能です。

また、Airtableにはアクセス制限機能があり、データの閲覧や編集権限をユーザーごとに細かく設定できます。たとえば、管理者は全データにアクセスできる一方、特定のユーザーには一部のデータだけを閲覧させるといった設定が可能です。


4. 自動化(Automations)で効率化

Airtableの「Automations」機能を使うと、手動作業を減らし業務効率を高められます。Automationsを設定すると、特定の条件に基づいて自動でメールを送信したり、タスクの進行に応じて通知を設定することができます。例えば、以下のような使い方が可能です。


  • 通知の自動送信:締め切りが近づいたタスクがある場合、担当者に自動でリマインダーを送信する。

  • メール送信:新規顧客が追加された際に営業チームへメール通知を送る。

  • データの更新トリガー:特定のフィールドが更新された際に、他のフィールドも自動更新する。


Automations機能はプログラミングの知識がなくても設定でき、作業効率を大幅に向上させます。


5. 外部サービスとの連携で拡張性が高い

Airtableは、他のツールやサービスとの連携が充実しており、業務フローの自動化やデータ統合を容易に実現できます。代表的な連携サービスは以下の通りです。


  • Slackとの連携:タスクの進捗状況に応じてSlackチャンネルに通知を送るなど、コミュニケーションをサポートします。


  • Google Workspaceとの統合:GoogleドライブやGoogleカレンダーとの連携により、ファイル共有やスケジュール管理を効率化します。


  • SalesforceやHubSpotとの連携:顧客情報を自動で同期させ、営業活動をスムーズに進められるようサポートします。


  • Zapierを介した連携:さまざまなアプリケーションと連携するZapierを使うことで、他のツールとも簡単に接続が可能です。


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Airtableのデメリット(向いていない開発)

Airtableのデメリット(向いていない開発)

Airtableは多機能なツールですが、全ての用途に適しているわけではありません。以下に、Airtableのデメリットを紹介します。


1. 大規模データには不向き

Airtableは、シンプルなデータ管理には適しているものの、データ量が膨大になるとパフォーマンスが低下する傾向があります。数十万行以上のデータを管理する場合や、複雑なクエリを多用する場合には、他のデータベースソリューションが望ましい場合があります。


  • 注意点:データの行数や列数が多くなると、表示や処理が重くなるため、大規模なデータセットを扱うには不向きです。


2. カスタマイズ性に限界がある

Airtableのインターフェースは簡単に使える反面、デザインや動作の細かいカスタマイズには制約があります。特にデータの表現方法やデータベース機能の複雑さにおいては、限界があるため、細かなデザイン調整やカスタマイズが必要なプロジェクトには不向きです。


  • :Webアプリや顧客向けのインターフェースで詳細なデザイン調整が必要な場合、Airtableは選択肢として限界があります。


3. データの検索機能や分析機能が弱い

Airtableは簡易なデータ管理には便利ですが、データの分析や高度な検索機能には限界があります。多くのデータを横断的に検索したり、分析を行う際には、別途他のツールとの連携が必要です。


  • 注意点:BIツールなどの高度な分析が必要な業務に対しては、Airtableだけでは機能が不足するため、外部ツールを併用する必要があります。


Airtableでの開発に向いているケース

Airtableは、特にシンプルなデータ管理やプロジェクト管理が必要な場面で力を発揮します。以下に、Airtableの利用が向いている具体的なケースをいくつか紹介します。


1. データの収集や管理が主目的のシンプルな業務アプリ

Airtableは、スプレッドシートのような直感的な操作でデータベースの管理ができるため、データの収集やシンプルな管理が必要な業務に向いています。たとえば、顧客リストや在庫管理、問い合わせリストの管理など、業務に役立つデータを整理するのに最適です。


  • 向いている例

    • 顧客やリードのリスト作成

    • 問い合わせ管理やフィードバック管理

    • 社内の資産や在庫の管理


2. プロジェクトやタスク管理のアプリケーション

Airtableには、「カンバンビュー」や「カレンダービュー」など、視覚的にタスクを管理しやすい機能があります。これにより、進捗の把握や作業状況の共有がしやすく、チームでのプロジェクト管理にも適しています。


  • 向いている例

    • チームでのプロジェクト進行管理

    • タスクの進捗管理や優先順位の管理

    • カンバン方式でのタスク追跡


3. リアルタイムの情報共有が求められる場面

Airtableはリアルタイムでデータが同期されるため、フィールドや外出先で入力した情報をすぐに確認できます。現場から入力されたデータをオフィスで確認したり、迅速に共有する必要がある業務に非常に役立ちます。


  • 向いている例

    • 外出先からの営業管理やフィールドリポート

    • チームメンバー間での在庫や作業状況の共有

    • 現場でのデータ入力と本社でのリアルタイム確認


4. シンプルなワークフロー自動化が必要なケース

Airtableの「Automations」機能を活用すれば、トリガーに応じた通知やデータの更新が自動で行えるため、手動作業の手間を減らして業務の効率化が図れます。自動化がシンプルに設定できるため、ITリテラシーが高くないチームでも導入しやすいです。


  • 向いている例

    • タスクの完了通知やリマインダーの自動送信

    • 新しい顧客データの追加時に営業担当へ通知

    • 各種申請や承認プロセスの自動化


Airtableの料金プラン

Airtableの料金プラン

Airtableの料金プランは、個人利用から企業利用まで幅広く対応できるよう設計されています。使用目的に応じて、適切なプランを選択することで、効率的かつコストパフォーマンスの良いデータ管理が実現可能です。


無料プラン (Free)

Airtableの無料プランは、個人や小規模なチームがAirtableを試すのに最適です。基本的なデータベース機能を利用でき、シンプルな管理を行いたい場合に向いています。


  • 主な機能:

    • レコード数:ベースあたり最大1,200件

    • 添付ファイルの容量:2GBまで

    • ビューの種類:グリッド、カレンダー、フォーム、カンバン

    • 自動化:月100回まで

    • コラボレーション:チームメンバーとリアルタイムでの共有が可能


  • おすすめの用途:

    • 個人のタスク管理

    • 小規模プロジェクトのデータ管理

    • 基本的なデータの収集や整理


2. プラスプラン (Plus)

プラスプランは、もう少し多くのレコードやストレージ容量が必要なユーザー向けです。小規模のチームやプロジェクトでデータを効率よく管理したい場合に適しています。


  • 料金:月額10ドル/ユーザー(年払い)


  • 主な機能:

    • レコード数:ベースあたり最大5,000件

    • 添付ファイルの容量:5GBまで

    • 高度なカスタムフィールド機能

    • 自動化:月5,000回まで

    • カレンダーやガントチャートなどの高度なビューが利用可能

  • おすすめの用途:

    • 小規模なチームプロジェクト

    • 定期的に更新が必要なデータベースの管理

    • マーケティングキャンペーンの管理やタスクの管理


3. プロプラン (Pro)

プロプランは、より多機能で大規模なデータ管理が必要な中小企業向けです。ビジネス用の拡張機能が多く、プロジェクト管理やデータ分析に役立ちます。


  • 料金:月額20ドル/ユーザー(年払い)

  • 主な機能:

    • レコード数:ベースあたり最大50,000件

    • 添付ファイルの容量:20GBまで

    • 高度な自動化(条件分岐のあるワークフローも設定可能)

    • カラフルなダッシュボード、カスタムアプリ、ブロック(データの可視化)

    • プライバシーと権限設定


  • おすすめの用途:

    • 中小規模の企業でのプロジェクト管理

    • 部署間での情報共有やデータ集約

    • データ分析や視覚化が必要な場合


4. エンタープライズプラン (Enterprise)

エンタープライズプランは、大規模な組織向けのプランです。高度なセキュリティ機能や管理機能を搭載しており、企業全体でのデータ管理やセキュリティが求められる場合に適しています。


  • 料金:カスタム見積もり(Airtableの担当者に問い合わせ)

  • 主な機能:

    • レコード数:ベースあたり最大250,000件

    • 添付ファイルの容量:1000GBまで

    • 専用の顧客サポート、カスタムAPI

    • シングルサインオン(SSO)や監査ログなどのセキュリティ機能

    • ユーザーの役割ごとの権限管理


  • おすすめの用途:

    • 大企業での部門横断型プロジェクト管理

    • 機密データを扱う業務

    • 専門的なサポートやカスタマイズが必要なケース


 【入門】airtableを使ってみよう!

 基本的な使い方・登録方法

airtableは公式サイトから無料で登録できます。「Sign up for free」を押すと、アカウント作成画面に飛び、Googleアカウントがあればすぐに連携が可能です。

airtable使い方


登録ができれば、作業ページに進みます。

airtable使い方

「Start from scratch」を押せば、一から表を作成する画面になり、Excelなどと同じようにデータを入力できるようになります。

airtable使い方

データを使い分けながら作りたいシステムを作っていきましょう!


まとめ

Airtableは、スプレッドシートの利便性とデータベースの強力さを兼ね備え、あらゆる業務シーンに対応できるノーコードツールです。直感的なインターフェースや多様なビューにより、コードの知識がなくても簡易的にシステムを開発できます。またテンプレートや自動化機能、外部サービスとの連携も充実しており、データを一元化してプロジェクト管理やワークフローの効率化に役立てられる点も大きな魅力です。


一方で、Airtableは大規模データの処理や高度なカスタマイズには限界があるため、複雑な開発には向いていません。複雑な開発を検討されている方は他のノーコードツールを検討しましょう。

Airtableは、無料プランから始められ、利用規模や必要な機能に合わせて適切なプランを選択することで、コストパフォーマンスの高い活用が可能です。Airtableをうまく活用し、ノーコード開発を導入することで、日々の業務を効率化し、ビジネスの生産性をさらに高めましょう。

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